企 画:しだ えつこ /Etsuko Shida
制 作:やぎ さとみ/Satomi Yagi
英 語:たんげ ひろこ/ Hiroko Tange
韓国語:いしまる ひろみ/ Hiromi Ishimaru
中国語:鄭 傑/ Tei Ketsu
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サイズ:全16ページ、A5サイズ(縦210mm、横148.5mm)
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絵本「じっとみて。」を見ることで、体験ができる、不思議な「補色残像現象」とは、
かの有名な詩人で、ドイツの劇作家ゲーテが見つけたものなのです。
ある日ゲーテは、カフェで赤いドレスのきれいな女性に見とれていました。
ゲーテは、彼女がその場を去った後、そこにまったく同じシルエットの
青緑色のドレスを着た女性が居ることに気がついたのです。
これは、ある色をじっと見つめた後で、白いところに目を移すことで、それまで見つめていた色とは反対の色がふわっと浮かんで見える不思議な現象で、
その現象の名前を、「補色残像現象」というのです。
実は、この「補色残像現象」は、ほとんど誰にでも見ることができる現象なのです。
ただ、そのためには、じっと「集中」して見つめることが必要なのです。
つまりこの不思議な色を見ようとすると自然に、「集中力」が育てるられるのです。
私はこれを知った時すぐに、この不思議な現象を使って絵本を作ろうと決心しました。
3人の子供を持つ私にとって、そのころ学校でとても気になることがあったからです。
それは、子供たちに集中力がなくなっていることでした。
授業中なのにおしゃべりをしてしまう。
ふらふらと席を立って歩き回ってしまう。
こんなことは5年前にはなかった光景でした。
確かに今は誰もが忙しい時代です。またすべてにおいてスピードが要求されています。
子供たちはこんな環境の中で、どこか落ち着くことができないのかも知れない…。とも考えました。
そのため、この絵本では心を落ち着けて、まず深呼吸するところからスタートします。
日本の「禅(ぜん)」のような、武道の「黙祷(もくとう)」のような、そんな感じをイメージして作りました。
そして、ただじっと30秒、ひとつのモチーフを眺め続けるのです。
そのためには、じっと我慢することが求められます。
心を静かにして、集中するのです。
そして我慢した人だけが見ることができる不思議な色が、そこにふわっと見えてきます。
…それが補色残像現象なのです。
ぜひお子様と一緒に、またはお友だちと、ご家族みんなで…、楽しんでみてください。
そして、この不思議な体験を通して「集中力」を育てていただけると幸いです。
色彩教育研究所イーカラー
一般社団法人 日本色育推進会
代表 志田悦子