「アール・ヌーヴォー(Art Noubeau)」
それは、19世紀末から20世紀初頭に掛けて
欧州を中心に生まれた芸術様式です。
「アール・ヌーヴォー(Art Noubeau)」は、
フランス語で「新しい芸術」を意味します。
パリの美術商 サミュエル・ビングの店の名前
「メゾン・ドゥ・ラール・ヌーヴォー」
から一般化したものと言われています。
西欧を中心に生まれたものなのに
私たちがどこか懐かしい気分になるのは、
葛飾北斎が描いた木版浮世絵などの
影響を受けているからかもしれません。
このような花や植物をモチーフにした
美しいカーブを描くデザインを好む人は、
女性的でエレガント、
人と争うより、融和を求めるタイプ
と思いがちですが . . .
素材が鉄やガラスであることから、
クールな別の一面も見え隠れします。
人はとても欲張りな生き物なので、
デザインと素材が醸し出す
「柔らかさ」と「強さ」
「温かさ」と「冷たさ」
この相反する「二面性」が
丁度よくバランスした時、
「美しさ」を感じるのかもしれません。
色彩教育研究所
イーカラー
代表 志田悦子
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